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2024.09.07|外務省情報|チリ|

エムポックスに関する注意喚起

ポイント
● 報道等によれば、タラパカ州イキケ市およびビオビオ州トメ市において、エムポックスの感染が2件報告されました。
● 9月6日時点で、チリにおいて、WHOが警告を発した「エムポックス・クレード1」の感染は報告されていません。
● エムポックスの予防法としては、症状のある者の飛沫・体液等やエムポックスウイルスを有する可能性のある動物との接触を避け、石けんやアルコールベースの消毒剤を使用した手指衛生を行うことが推奨されています。


1 エムポックスの流行状況等
 8月7日、世界保健機構(WHO)は定例記者会見で、コンゴ民主共和国及びその周辺国におけるエムポックスの流行について、以下のとおり発表しました。
・ 今年に入り、コンゴ民主共和国で14,000件以上の感染例と551人の死亡者が報告されている。
・ エムポックスウイルスには異なる型のウイルスがあり、現在、コンゴ民主共和国東部等で流行しているクレード1(コンゴ盆地型)は、2022年に始まったエムポックスの世界的な流行の原因となったクレード2(西アフリカ型)よりも重篤な症状を引き起こす。
・ この1か月間では、同国に隣接し、これまで感染例が報告されていなかったブルンジ、ケニア、ルワンダ、ウガンダの4か国においてもクレード1の約50件の確定症例が報告され、さらに多くの疑い症例が報告されている。
・ 上記5か国以外にも、コンゴ共和国、中央アフリカ共和国においてクレード1による症例が報告されている。
・ この流行がこれらの国以外にも拡大し、アフリカ内外でさらなる国際的な拡大の可能性があることを踏まえ、緊急委員会を招集し「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)に該当するかどうか助言を受けることを決定した。

2 エムポックスについて
(1)概要
 エムポックスは、エムポックスウイルス感染による急性発疹性疾患で、主にアフリカ中央部から西部にかけて発生しています。
(2)症状
 潜伏期間は5~21日(通常は6~13日)、致死率は数%~10%と報告されています。症状は、発疹、発熱、筋肉痛、頭痛、咽頭痛、リンパ節の腫れ、肛門直腸痛、その他皮膚粘膜病変であり、発熱後1~3日で特徴的な発疹が顔や四肢に現れ、口の中や性器、目にも発疹が現れることがあります。臨床的には天然痘との鑑別が重要です。
(3)予防法
 エムポックスの流行地では以下のような感染予防対策を心がけ、感染が疑われる場合には、直ちに医師の診察を受けてください。
●症状のある人の飛沫・体液等との接触を避ける。
●エムポックスウイルスを保有する可能性のあるげっ歯類等のほ乳類(死体を含む。)との接触を避け、野生の狩猟肉(ブッシュミート)を食べたり扱ったりすることを控える。
●石けんと水、またはアルコールベースの消毒剤を使用した手指衛生を行う。
(参考)
○厚生労働省検疫所
 https://www.forth.go.jp/news/20220521_00001.html
○国立感染症研究所
 https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/408-monkeypox-intro.html

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出典:外務省海外安全情報オープンデータ
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/html/opendata/
本ページに記載の情報の内容については情報発信元の外務省・大使館・領事館等にお問い合わせください。