外務省海外安全情報
邦人が落馬して重傷を負う事案の発生/乗馬ツアーへの参加にあたっては十分な海外旅行傷害保険に加入してください。
モンゴルで乗馬ツアーに参加した邦人の短期旅行者が、落馬して骨折するなどの重傷を負う事案が複数報告されています。
最近報告された事案では、乗馬中にバランスを崩して落馬し、モンゴルの医療機関を受診したところ肋骨の骨折や肺を損傷していることが確認されました。初心者だけでなく、経験者であっても落馬による怪我のリスクがなくなることはありません。また、海外での怪我の治療には想像以上の費用が必要となる可能性がありますので、十分な備えは必ず行う必要があります。
あらためてモンゴルで乗馬ツアーに参加するにあたっての留意点等についてご案内しますので、モンゴルでの乗馬ツアーへの参加を検討されている方は必ず確認してください。
【乗馬に際しての留意点】
1 落馬のリスクを認識し、万が一に備えてヘルメット等を装着する。
○ 乗馬において、最もケガの可能性が高い場面は落馬であり、落馬時の衝撃や石などに身体をぶつけることで大きなケガをするほか、馬に踏まれたり蹴られたりすることがあります。
○ 乗馬中は、常に落馬のリスクがあるため、ヘルメットのほか、胴体部を保護するプロテクター等を着用して安全を確保してください。特に、乗馬ツアーに参加する場合には、事前にヘルメット等の有無を確認するとともに必要に応じてご自身で準備することも検討ください。
○ 乗馬に際しては、鞍(くら)や鐙(あぶみ)が適正に装着されているかよく確認してください。特に、乗馬ツアーに参加する場合は、ガイド任せにせず、ご自身でよく確認するようにしてください。
○ 初心者の方の場合、利用するツアー会社での外国人利用者の有無や日本語や英語が話せるインストラクターの有無を事前に確認してください。実績があり、信頼できる乗馬ツアーを利用することをお勧めします。
○ グループで乗馬ツアーに参加する場合、グループの乗馬経験や乗馬技術の差から、思わぬ事故を引き起こす可能性があります。初めての乗馬や乗馬技術に不安がある場合は遠慮することなくインストラクターに申し出てください。特に引き馬ではない単独での乗馬については、落馬のリスクが高まるため、体調や乗馬技術等を基に慎重かつ冷静に判断し、無理は絶対しないようにしてください。
2 十分な補償内容の海外旅行傷害保険に加入する。
○ 乗馬ツアーでは、免責同意書を作成することが多く、落馬等による事故で負傷した場合、治療から帰国までの事後対応を全て自己責任で行う必要があります。
○ また、医療水準や入手できる医薬品等は日本とは大きく異なります。重傷を負った場合、航空機で国外へ搬送することとなり、高額の医療費・移送費を負担する必要がありますので、十分な補償額(緊急搬送特約への加入、治療・救援費用補償金額が3,000万円以上)の海外旅行傷害保険に加入することを強くお勧めします。
○ クレジットカードに付帯する海外旅行保険を利用する場合、補償内容が不十分である可能性がありますので、前述のような補償額となっているか必ず確認してください。
【問い合わせ先】
在モンゴル日本国大使館 領事・警備班
電話:(976)11-320777 開館時間:9:00~13:00、14:00~17:45
休日・夜間の緊急連絡先:(976)7004-5004
出典:外務省海外安全情報オープンデータ
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/html/opendata/
本ページに記載の情報の内容については情報発信元の外務省・大使館・領事館等にお問い合わせください。