外務省海外安全情報
【注意情報】デング熱、チクングニア熱、オロプーシェ熱等の蔓延
10月2日付「EFE」の記事はキューバ保健省のフランシスコ・ドゥラン衛生・疫学局長が記者会見で発表した内容を報じています。
それによれば、キューバ国内15県のうち12県でデング熱とオロプーシェ熱の蔓延が確認され、チクングニア熱も、マタンサス、ピナル・デル・リオ、ハバナ、グアンタナモ、サンティアゴ・デ・クーバの5つの県で蔓延しているとのことです。
オロプーシェ熱は通常キュレックス蚊やブヨによって伝染し、重篤な合併症を伴わずに発生しますが、症状はデング熱の症状に似ており、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、嘔吐や下痢を伴うこともあります。2023年には、この病気の疑いのある症例がキューバ国内で約12,000件報告されました。
チクングニア熱は、ネッタイシマカにより伝染し、継続的な重度の関節痛を引き起こすことを特徴としており、身体に障害をもたらします。
現在、デング熱、チクングニア熱、オロプーシェ熱に対するワクチンや特効薬はありません。頭痛、関節痛、嘔吐、下痢、発熱などの症状が現れた場合には、適切な診断を行うため、医師の診察を受ける必要があります。
個人的な予防対策として、以下の方法が有効です。
・露出した皮膚には虫除け剤を使用してください。
・長袖のシャツや長ズボンを着用し、できるだけ肌の露出を避けましょう。
・屋内では網戸やエアコンを使用し、ヌカカや蚊の侵入を防ぎましょう。
・蚊のいる環境では、就寝時には殺虫剤処理された蚊帳を利用し、昼寝の際も使用することをお勧めします。
・虫よけ加工された衣服を必要に応じて使用してください。
海外へ渡航される際には、以上の予防対策を徹底し、媒介昆虫に刺されないよう心がけてください。また、現地で体調に異変を感じた場合は、速やかに医療機関での診断を受けることをお勧めします。
チクングニア熱及びオロプーシェ熱に関する参考リンク
厚生労働省検疫所FORTH
(https://www.forth.go.jp/news/2025/20250813_00001.html )
(https://www.forth.go.jp/topics/2024/20241002_00001.html )
キューバの医療施設について
在キューバ日本国大使館HP
(https://www.cu.emb-japan.go.jp/itpr_ja/medico.html )
出典:外務省海外安全情報オープンデータ
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/html/opendata/
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